「ハイジ」「夏の魔法」「卵と小麦粉それからマドレーヌ」。この3冊に出てくる魅力的なスイーツを実際に作ってみました。レシピとあらすじも合わせてご紹介します!
児童文学に登場するスイーツ、誰しもが一度は食べてみたい…!と思ったことがあるのではないでしょうか。
本に登場するお菓子や料理ってどうしようもなく魅力的に感じるんですよね。「赤毛のアン」のいちご水や、「チョコレートアンダーグラウンド」のチョコレート↓
そして「モモ」に出てくるチョコレートドリンクとバターとはちみつをたっぷり塗ったパン。
そんな一度は憧れた児童文学に出てくるお菓子を、実際に作ってみました!
今回は「ハイジ」の白パン、「ペンダーウィック家の四姉妹 夏の魔法」のブラウニー、「卵と小麦粉それからマドレーヌ」のマドレーヌをの3つを、レシピとともにご紹介いたします。
ハイジ
出典:福音館書店
定価2484円
あらすじ
舞台はスイスのハルプスにあるアルムの山。両親を失った少女ハイジは、山小屋にひとりで住む唯一の親戚であるおじいさんのお家で暮らすこととなりました。
ハイジと年の近い山羊飼いのペーターと仲良く遊んで暮らしていたのですが、8歳になるハイジは勉強をしたことがありませんでした。それを見かねたデーテおばさんが、フランクフルトにあるゼーゼマン氏のお屋敷に連れて行き、家庭教師をつけて勉強をさせることになりました。
ゼーゼマン氏のお屋敷には、ハイジと年の近いクララという少女がいました。クララは生まれつき病弱で、車いすの生活をしていました。
そんなクララも元気いっぱいのハイジと毎日を過ごしていくうちにどんどん元気になり、ハイジの住むアルムの山小屋に行って遊ぶようになると、アルムの気候とハイジやペーターの甲斐あって、とうとう車いすから、自分の足で立ち上がれるようになったのです。そうしてみんな幸せに暮らしました。
ハイジの「白パン」
【材料】(6個分・HB使用)
- 強力粉 200g
- 塩 ひとつまみ
- 砂糖 20g
- 牛乳 130cc
- バター 10g
- ドライイースト 3g
目が見えなくて歯のないペーターのおばあさんに、ハイジがゼーゼマン氏のお屋敷からもらってきた柔らかい白パンをあげるシーンは印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
ハイジの時代背景は、純粋な小麦粉や砂糖を使った柔らかいパンはかなりのぜいたく品。
ゼーゼマン氏のお屋敷で初めて目にした柔らかい白パンはとても美味しそうに思えて、筆者も小さいころからの憧れでした。
柔らかくてふわっふわの白パンを食べながらもう一度ハイジを読み直してみてはいかがでしょうか。
ペンダーウィック家の四姉妹 夏の魔法
出典:小峰書店
定価1728円
あらすじ
ペンダーウィック家の四姉妹は、夏休みに父親とともにマサチューセッツ州キャメロンにある自宅から、アランデルにあるミセス・ディフトンのお屋敷の中にあるコテージを借りてバカンスを過ごすことになりました。
ミセス・ティフトンのお屋敷には広くて美しいお庭があり、宝物がいっぱいある屋根裏部屋や、素敵なサマードレス、まるで夏の魔法にかかったような、夏休みの間の甘酸っぱい思い出のおはなし。
長女ロザリンドが作る「ブラウニー」
【材料】(15×15cmの型)
- ホットケーキミックス 80g
- 純ココアパウダー 25g
- 砂糖 110g
- バター 130g
- 卵 2個
アメリカの本や映画にはブラウニーが多く出てくる印象です。ひとつのボウルに材料をどんどん加えていって、混ぜて焼くだけでできるブラウニーはさすがアメリカならでは。
長女のロザリンドもコテージの中でよくブラウニーを焼いていました。
アメリカのオーブンは、キッチンに備え付けられた大きいものの印象が強く、大きな天板に流し込んで豪快にたくさん焼くんだろうなぁというときめきを抱えつつ、自宅の小さいオーブンで15×15cmの型で焼きました。
大きいオーブンへの憧れが止まりません。
ロザリンドは長女ならではのきっちりとした性格。
そっと思いを寄せる年上のキャグニーの大好物でもあるブラウニーを焼いて、ていねいにホイルに包み、明るい黄色のリボンを結ぶシーンがあります。
しっかり者の長女らしい思いやりのある可愛さに思わずキュンとしてしまい、筆者も出来立てのブラウニーをホイルに包んで黄色のリボンを結んでみました。
卵と小麦粉それからマドレーヌ
出典:BL出版
定価1450円
あらすじ
中学に入ったばかりの主人公の菜穂は、専業主婦で料理上手のママのことが大好きでした。
家に帰ると毎日焼きたての甘いお菓子の香りがして、ママお手製のお菓子を食べながら、ママとお話をする日常に幸せを感じていました。
ところが、こんな幸せは12歳最後の日まで。13歳の誕生日の日、ママは突然パリの料理学校に半年間通うことにする!と言うのです。
大好きなママに見捨てられたと感じた菜穂は大きなショックを受けてしまいます。
でもそれはママのせいではなく、友達から「変わるのはわたし」というアドバイスを受け、菜穂は前向きの気持ちへと変わっていきます。
ママの「マドレーヌ」
【材料】(シェル型約12個分)
- 薄力粉 50g
- アーモンドプードル 10g
- ベーキングパウダー 1g
- バター 50g
- グラニュー糖 50g
- 卵 1個
- はちみつ 5~7g
本作にはマドレーヌの他にもフロランタンも登場します。どちらもとても美味しそうなんですよね。
料理上手のママが、娘が学校から帰ってくる時間に合わせてお菓子を焼き上げるなんて、そんな素敵なシチュエーションに憧れが止まりませんでした。
マドレーヌは一見は簡単そうに見えるけど、意外と手間のかかるお菓子。
本の中ではマフィン型に入れて焼き上げていますが、マドレーヌといえばシェル型!な筆者はシェル型で焼いてみました。
児童文学に出てくるスイーツの魅力
児童文学に登場するお菓子って、やっぱりとても魅力的で憧れの存在。
実際に本で主人公が作ったようにラッピングをしてみたり、一緒にいただく飲み物を飲んだりしながら、改めてその本を読む時間はとても楽しいものですよ♪
今回は3作品に登場する憧れのパンやお菓子を作ってみましたが、また色々な作品に登場するお菓子を作ってみようと思っています。皆さんも憧れの児童文学スイーツを作ってみませんか?
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